2.5.非正規の職員・従業員になった動機
非正規雇用労働者はどのような動機でその雇用形態に就いたのか、2013年の総務省統計局の<労働力調査ミニトピックス No.7>の「非正規の職員・従業員がその雇用形態に就いた主な理由」のデータを図2—10、図2-11にしました。
図2—10は、年齢区分の関係で、「正規の職員・従業員の仕事が無い」の比率が正確ではないと思われます。例えば、15~34歳の中には高等学校で勉学中の15~17歳の人が含まれ、18~21歳の大学生はまだ仕事に就いていない人が多く存在します。
この人たちはアルバイトで学費を稼ぐ人が12.8%おり、通学のために都合の良い時間に働く選択をした人も多かったと思われます。この人たちは非正規雇用ですが、不本意な非正規雇用者ではありません。本格的に働く必要のある22~34歳の人たちだけでこの調査をすれば、「正規の職員・従業員の仕事が無い」との不本意非正規雇用労働者としての回答はもっと大幅に増えた可能性があります。
35~54歳の場合は、「正規の職員・従業員の仕事が無かった場合」が約半数となっています。しかし、実際は多くの場合「正規の職員・従業員の仕事が無い」ことにして非正規雇用労働者として採用し、正規の職員・従業員と同じ仕事を低賃金でさせ、人件費を減らしたようです。
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