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3.2. 独身でいる理由

 『少子化白書』によれば、25~34歳の未婚者が独身でいる理由は次の表3—1の通りです。(下記項目の内3項まで選択可とした2015年の調査結果) 

3-2-1

 表3—1で、結婚する意志を阻害している要因を挙げると、次のようになります。比率は上の表の男女の内の多い方の%数値を記しました。

 ① 適当な相手にめぐり会わない:51.2%
 ② 結婚資金が足りない:29.1%
 ③ 住居のめどがたたない:7.2%

 「結婚資金が足りない」と、「住居のめどが立たない」は、本サイトの「結婚出来ない非正規従業員」で述べた非正規従業員に対する低賃金と最低賃金が支配的に影響していると思われます。
 「適当な相手にめぐり会わない」のは、都市化して孤立した個人と家庭を生み出している現代の社会構造などが大きく影響していると思われ、極めて複雑な要因があります。その中の一番大きな要因を挙げれば、結婚適齢期の男性の勤務時間の長さであり、長時間残業や休日出勤に追われ、自由時間が少なすぎて、各種の社会活動やサークル活動や団体旅行などに参加する時間と体力と気持ちの余裕が無いことが影響していると思われます。