スライド2

4.2. 結婚に対する意識

 『少子化白書』の未婚者(18~34歳)のうち「いずれ結婚するつもり」と答えた者の割合を図4—2として転載します。

4-2-1

 いずれ結婚するつもりの未婚者の割合は、男性85.7%、女性89.3%となっており、男女ともに依然として高い水準を維持しています。
 しかし18~34歳の女性で約10%、男性で約15%もの人が結婚する意志がないのはなぜか、その理由が気になります。
 そこで、調べて見ると、厚生労働省が行った「21世紀出生児縦断調査及び21世紀成年者縦断調査特別報告書(10年分のデータより)の概要」平成25年3月21日の資料に「就業形態と結婚意欲」に関する記述と図が在りますので、その要点を引用します。
 就業形態が無職、パート・アルバイト、派遣社員、契約社員・嘱託では、正規雇用の者に比べ、男女とも結婚を「絶対したい」と思う者が少ない。
 その図では、非正規雇用者と無職の人は正規雇用の人に比べて男性で6.4~12.5%も結婚したいと思う人が少なくなっています。結婚する積もりが無いのは、非正規雇用労働者と無職者の結婚や人生への絶望の現れの一面があるように思われます。