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6.2.結婚件数の推移
 
 出生数は婚姻数と関係が深いので、厚生労働省の人口動態総覧の年次推移データを調べて図6—4にしました。
 図6—4によれば、結婚した人たちの数は、1908年から2010年までは穏やかな減少を示し、2010年から2020年にかけて急激に減少しています。これは、日本の産業界や社会全体が停滞していたことと関係があるのかもしれません。停滞社会の影響で若者の所得がこの期間でほとんど増えずに、結婚年齢になっても安心して結婚出来る所得を得ている人が少なかったものと推察されます。

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 そして出生数は、2021年は41年前の51.5%に減っていますが、結婚数は64.7%でした。このことは、結婚した人たちが子どもを生んでいる数が少なくなっていることを示しています。