6.3.合計特殊出生率の推移
合計特殊出生率は一人の女性が一生の間に平均して生む子供の数です。最近40年間の10年ごとの推移を図6—5にしました。
図6—5を見ると1990年から合計特殊出生率の低下が始まり、2000年からすでに現在の水準まで合計特殊出生率は低下しています。日本は、この28年間少子化防止に取り組んできましたが、この合計特殊出生率の推移を見る限り、この20年間は子供の出生数の減少に有効な手を打てずにいるように見受けられます。
なお、厚生労働省の合計特殊出生率の定義は次の通りです。
15~49歳までの女子の年齢別出生率を合計したもので、1人の女子が仮にその年次の年齢別出生率で一生の間に生むとしたときの子どもの数に相当する。(合計特殊出生率)=(母の年齢別出生数)÷(年齢別女子人口)の数値を15~49歳まで合計したもの。
すなわち、合計特殊出生率の低下は、15~49歳までの女性がその年に産んだ子供の数が減少し、結婚しない或いは結婚してもその年に子供を産まない15~49歳の女性が増えた結果です。
その国の人口が減少しないためには、合計特殊出生率は2.07以上が必要であると言われています。しかし、日本は2020年に合計特殊出生率が1.33になっています。20年間もこの低い合計特殊出生率の状態が続いています。
日本では1994年以降28年間も色々と少子化対策を実施してきたのに、なぜ少子化から抜け出せないのでしょうか。
その国の人口が減少しないためには、合計特殊出生率は2.07以上が必要であると言われています。しかし、日本は2020年に合計特殊出生率が1.33になっています。20年間もこの低い合計特殊出生率の状態が続いています。
日本では1994年以降28年間も色々と少子化対策を実施してきたのに、なぜ少子化から抜け出せないのでしょうか。
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