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7.長寿命化の影響

 日本は世界でも屈指の長寿国であり、これは望ましく誇るべきことです。少子化と長寿命化が同時に進行している日本の現状を確認し、今後どのような課題があり、これに如何に対応すべきか考えてみましょう。

7.1.日本の平均余命の推移

 厚生労働省の「第23回完全生命表」によれば0歳児の平均余命の推移は、次の図7—1の通りです。

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 1930年に比べると、90年後の2020年では

 男性:81.56歳-44.82歳=36.75歳
 女性:87.71歳-46.54歳=41.17歳

も長生きになっています。すなわち、女性の場合は1930年に比して90年間で倍近く平均余命が伸びています。
 その上、今後も更に平均余命が伸びると推測されており、日本は世界でも冠たる誇るべき長寿国になっています。