7.3.定年退職制度
定年退職は一定の年齢に達したことを理由として退職することで、その始まりは、1887年に海軍の火薬製造所が55歳の定年を設けたのが最初といわれています。明治24~31年(1891~1898年)の第1回生命表によれば当時の平均余命は40.28歳と言われていますから、55歳の定年はだいぶ高齢な設定をしていたようです。
以下、勢古浩爾氏の“給与担当者の実務メモ”定年制度のキホン~定年制っていつからできたの?~【定年の歴史】 (payroll-memo.work/teinenn/)より部分的に引用します。
以下、勢古浩爾氏の“給与担当者の実務メモ”定年制度のキホン~定年制っていつからできたの?~【定年の歴史】 (payroll-memo.work/teinenn/)より部分的に引用します。
定年制が普及したのは昭和初期であり、世界大恐慌の後には遂に55歳の定年制を設けました。昭和初期に起こった大不況で労働者を減らす必要があったことから、定年制度は普及していったのでした。(後略)
(第二次大戦後)
55歳定年制度は第二次大戦後の高度経済成長期まで引き継がれます。この「55歳定年」は、高度経済成長期の日本にとってなくてはならない存在になりました。「終身雇用」と「年功序列賃金」を維持していくためには定年制度は必要不可欠だったのです。
定年制により終身雇用とは言っても55歳で必ず解雇でき、年功序列で勤務年数が多くなると地位と年収が高く成りますが、これも55歳で打ち切りになるから、企業にとって人件費の高騰を抑える手段として、終身雇用と年功序列制を維持し雇用を安定さるためには定年制が必須だったのです。
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