2023年3月31日に政府から公表された『異次元の少子化対策の試案』は、すでに生まれた児童への対策だけです。この『試案』は、若者が低収入と長時間労働で結婚できず、一般世帯も貧困化で出産を控える状態を、完全に無視しています。過去30年間の少子化対策が児童対策だけで効果を挙げなかった事実が分かっているのに、また過去と同じ誤りを繰り返しています。これでは今までと同様に出生数は確実に減少し、現在生きている私たちの孫や曾孫の時代には日本の人口が5.000万人以下の4,000~3,000万人へと縮小する危険性を持って居ます。 ...