日本の根幹を揺るがす少子化

子供が生まれなければ、国は必ず滅亡します。皆さんは、その実態を、どこまでご存知でしょうか。その恐ろしさを、どれくらい感じておられるでしょうか。日本の将来を思い煩う一人として、少子化の深刻さと対策の在り方を知ってもらい、少子化が阻止されることを願って、日本の舵取りをしている方々へのお願いとともに、このサイトを世に送ります。

タグ:貧困

2023年3月31日に政府から公表された『異次元の少子化対策の試案』は、すでに生まれた児童への対策だけです。この『試案』は、若者が低収入と長時間労働で結婚できず、一般世帯も貧困化で出産を控える状態を、完全に無視しています。過去30年間の少子化対策が児童対策だけで効果を挙げなかった事実が分かっているのに、また過去と同じ誤りを繰り返しています。これでは今までと同様に出生数は確実に減少し、現在生きている私たちの孫や曾孫の時代には日本の人口が5.000万人以下の4,000~3,000万人へと縮小する危険性を持って居ます。 ...

離婚を減少させるために第一に大切なことは、非正規雇用労働者の生活不安を解消させることです。このことは図5—1 離婚数の年次推移のグラフが雄弁に語っています。1990年代に急激に離婚数が増えたのは、それまで総中流階級として安心して生活していた人たちが、リストラにより会社を追われ、生活不安定になり、貧困層に追いやられ結婚生活を維持できなくなったからです。そして2002年以降は離婚数が高止まりしているのは、会社を追われた人たちが非正規雇用労働者として低賃金になり、家計が苦しく、安定した家庭を維持出来ずに離婚に至ったのだと思われます。 ...

↑このページのトップヘ