少子化の問題に取り組んでみて、この問題は日本の病巣に源があることが分かりました。その病巣は「失われた30年の停滞」を生み出した日本の社会構造です。単に少子化担当大臣に任せておけば良い問題ではありません。また、少子化対策予算を増やせば解決できる問題でもありません。 ...
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4.2. 結婚に対する意識
『少子化白書』の未婚者(18~34歳)のうち「いずれ結婚するつもり」と答えた者の割合を図4—2として転載します。いずれ結婚するつもりの未婚者の割合は、男性85.7%、女性89.3%となっており、男女ともに依然として高い水準を維持しています。 ...
2.6.地方公務員の非正規雇用の実態
東京新聞・経済・2022年3月19日には次の記述があります。手取り14万円の劣悪な待遇…非正規化進む地方公務員、15年で1.5倍に「公共サービス持続困難に」。地方自治総合研究所の上林陽治研究員の調査では、「年収500万〜700万円の正規職員と比べ、(非正規雇用者の年収は)その3〜4割の水準にとどまる。」と記されています。すなわち、年収180~280万円です。 ...
2.1. 婚姻数の減少
結婚しなければ子供も生まれません。その結婚をできない人々がいます。2,000万人を超える非正規雇用労働者です。この人たちは同じ仕事でも正規雇用の人に比べて、2分の1から3分の1の年収です。結婚も出産も出来ない少ない年収の人々の存在、これが日本の少子化の元凶のひとつです。 ...
1.2. 少子化の始まりとその原因
出生数の減少は、「図1—2日本の出生数の推移」に見るように、1974年のピークを過ぎた時から始まり、その後は比較的穏やかに出生数が減少していますが、これは第一次ベビーブームで生まれた女性が出産適齢期となって、1874年に第二次ベビーブームを起こしたのです。この女性たちが出産後、社会進出してゆき、図1—6の様に共働き世帯が主流となりました。 ...